ケイ山田
ケイ山田のイングリッシュガーデン―庭はもう一つの部屋
|
ただの写真集 |
たしかに写真はきれいだけど、広い庭にしろ狭い庭にしろ、これからEnglish Gardenチックな庭を造ろうとする実際的な参考にはなりません。手取り足取り方法を書いてなくても構わない、写真からなにか参考になればと思ったけれど、参考になったのは一枚の写真で垣間見えたレンガの敷き方くらい。。 これではイギリスのどこかのNational Gardenの写真集でもよかったかなと思ってしまいました。せっかく日本語で読めるEnglish Gardenの参考書があったと思ったのに。イメージもさして特筆すべきことはなく。残念ですね。狭い庭の参考にしようとしたんでしょって?いいえ、1000坪越しの庭の参考にしようとしたんです。
|
バラクライングリッシュガーデン・ガイドブック |
自宅の庭にイングリッシュガーデンを作る参考にしようと思い、購入した本です。実用書として定評のある「NHK出版」の園芸本でしたので、丁寧な解説に期待していたのですが、これは写真を見て楽しむ類の本でした。優しくて絶妙な色の花々が、とても自然で心やすらぐ風景を作り出しています。パラパラとページをめくると、いつかはこの素敵な風景の中を、自分の足でゆっくり散歩してみたい…と願わずにはいられません。問題は、この美しい楽園を、どうやって自分の庭の中に持って来るかということ。自然で素敵な雰囲気を作っている花々は、個を沢山寄せ集めてひとつの「色」としてみせている手法ですので、遠くから眺めて「風景」となる庭です。リビングや、玄関等、至近距離から眺める庭作りとして使うには、相当工夫が必要でしょう。植物名の表記については疑問が残ります。学名を英語読みにしてカタカナで表記するという、実用的とは言えない拘りの為に、使いにくい図鑑となっています。「日本で一般的に呼ばれているものは慣例に従いました」とありますが、睡蓮を「ニンフェア」、チューリップを「トゥリパ」と解説してある位は写真を見れば何の花だかわかっても、少し変わった花になると正体不明になります。気に入った花を見つけても、学名からインターネットで検索して…という作業をしなければなりません。おそらくイギリスの雰囲気を届けたいという配慮からと思われますが、一般的なガーデナーにはストレスを感じるように思います。
|
バラクラ生活の紹介 |
バラクライングリッシュガーデンの四季を美しい写真で紹介されています。オールドローズやつるばらをどんな感じで使っているかバラクラに行かずとも見ることができます。ほとんどが写真で、広いガーデンを所有するライフスタイルを紹介するという感じです。コンテナガーデンや庭の仕立て方についてはあまり書いてありません。こんな広くて素敵なお庭があったら。。とため息のでる本です。