バラの花に魅せられて、訪問したバラ園、イングリッシュガーデンとバラに関する情報を集めてみました


ルイス・C.ティファニー庭園美術館(島根県)

ルイス・C.ティファニー庭園美術館としては、平成19年3月末に閉園しました。
 庭園部分のみ、「松江イングリッシュガーデン」として平成19年4月28日(土)より再開されますので、最下部のお知らせのHPをご覧下さい。お知らせでは入場も無料になるということのようですので、うれしいですが、あれだけのりっぱなイングリッシュガーデンや一部施設の維持運営を市がどこまでやっていけるのか、ちょっと心配です。
 以下は、「ルイス・C.ティファニー庭園美術館」としてあったときに行った際の記録、感想等です。

 島根県松江市にあるルイス・C.ティファニー庭園美術館に行って来ました。
 訪問したのは、雪こそ降っていませんでしたが、なんと真冬の12月の末でした。というのも、ここは平成19年3月末で閉園ということでしたので、とにかくもう一度行ってみたいという思いがあったためです。
 前回は、確か4年ぐらい前の夏休みに汗を拭き拭き、今回は真冬の寒さに凍えながらと、相変わらずとんでもない時期に行くことが多いですね。
 ルイス・C.ティファニー庭園美術館は、ティファニーの美術品を展示する美術館とイングリッシュガーデンがマッチングした庭園美術館です。美術館部分を民間が、庭園部分を松江市が設置し、併せて民間が運営しているような形態となっていますが、そこの会社によると、前松江市長が三顧の礼でいろんな条件で誘致したのにその約束を守らず、また地元NHKとかも市からの一方的な取材により中傷的な報道をしたことから、もはや運営はできないということになり、平成19年3月末で閉館するとのことです。(ここらへんのいきさつはHPを見てみて下さい) 4月以降のことを受付で聞いてみましたが、18年12月末現在では不明でした。

 ルイス・C.ティファニー庭園美術館の場所は、松江駅からだと車で10分弱、一畑電鉄だと、「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅」というのがあり、結構市街地からは近くにあります。
 ティファニー美術館の方は、ティファニーの制作した様々な工芸品、美術品がかなりの数展示されており、また施設も随分立派で是非行ってみて損のない美術館だと思います。
 イングリッシュガーデンの部分は、伝統的な英国式庭園を本場イギリスからヘッドガーデナーとして、チェルシーフラワーショーやハンプトンコートパレスショーでメダルを獲得するなど英国で高い評価を得ているキース・ゴットさんという方を迎え、造園しているとのことです。
 イングリッシュガーデン部分は面積的にはそれほど広くはなく、ゆっくり歩いて15分ぐらいなもんでしょうか。ただ、花の時期や楽しみ方もありますのでそこら辺は何とも言えませんが。

 

 左の写真はルイス・C.ティファニー庭園美術館の入口です。入口からして随分重厚な感じです。



 施設のレイアウト、駐車場の位置等は左の写真のような感じとなっています。
 駐車場は道をはさんだ斜め前の方にあり、道路を渡る陸橋にそれぞれ上下のエスカレーターが設置してあるなど、並のお金のかけ方ではないと思いました。
 駐車場は市の運営で、最初の2時間は無料、以後1時間ごとに200円と、随分リーズナブルです。台数もよくわかりませんがかなりの数が置けます。
 (左の写真はクリックで拡大します)

 上の左の写真は、門を入ってすぐの噴水等の植栽、右の写真は美術館への入口です。
 イングリッシュガーデンのみへ入るということはできず、全てここを通って入ることになります。その分入場券も一本ですのでティファニーの美術品に興味がない人は随分割高になってしまいます。この辺りは、運営会社の方も改善したかったらしいのですが、松江市が分割を認めなかったらしいです。(この辺も今回の撤退の一因らしいですが)
 実際の所、この入場料がすごく高いんですよね。大人2,000円、高・大1,800円、小・中1,600円、未就学児無料となっています。イングリッシュガーデン部分の入場料300円(大人の場合)を含むとなっていますが、松江市はなんで分けることを認めないのかよくわかりませんね。


   イングリッシュガーデン部分の全体レイアウトです。
 写真でいうと、イングリッシュガーデンの右側が美術館、温室ホール、下部分が休憩室等、左側がフクシア等の温室、上側が室内となった渡り廊下となっており、ぐるっと囲まれた感じになっています。
 上側には教会部分もあります。
 (クリックで拡大します)

 イングリッシュガーデン部分は、「憩いの広場」「噴水広場」「サンクスガーデン」「屋内ガーデン」「ホワイト・ガーデン」「パーゴラの中庭」「クロイスターの中庭」「イングリッシュランドスケープガーデン」「バラのテラス」「キングサリのアーチ」という部分に区分けされ、それぞれにバラや各種宿根草などいろんな植物が植えられています。

   なんとこの時期に咲いているバラがありました。
我が家でもそうですが、四季咲きのバラは本当に遅くまで咲いているものがあり、楽しませてくれます。

 お楽しみのバラですが、さすがイングリッシュガーデンだけあり、アーチ状にしたつるバラなどたくさんのバラが植えられています。時期はずれに咲いていた上の写真のような物は例外として、基本的には咲いていませんので、花を見ても名前がわからないのに、枝やつるだけ見てもわかるはずもなく、残念ながらどんな名前、種類の植物が植えられているのかよくわかりませんでした。バラ園とかと違って植物の名札はありません。ただ、区分けしたゾーンごとにこんな植物を植えていると、パンフレットには載っています。
 花の時期が良いのは当然として、バラ園と違って花が咲いていなくても、庭自体を散策して楽しむということができますので、春夏秋冬何時行っても何らかの楽しみ方はできるんではないでしょうか。訪問した当日はさすがに人もほとんどおらず、のんびりと散策するのには良かったです。これだけのバラやいろんな植物の花が咲く時期には随分ときれいなんだろうな〜、と想像して楽しんでました。


 今回も時期的には最悪の時、いつもとは逆の真冬に行きましたが、イングリッシュガーデンを楽しむということでは、真冬もまた違った趣で楽しめた、というところでしょうか。
 ここは、ウォーターフロントというだけあり、施設、イングリッシュガーデン自体が宍道湖に直接面していて、随分と見晴らし、雰囲気の良いところです。
 ルイス・C.ティファニー美術館自体は19年3月閉鎖が確定しているようですが、イングリッシュガーデン部分は松江市が設置主体ですし、何らかの方法で存続していくのではないかと、勝手に思っています。というか期待しているところです。
 ただ、美術館部分はあまりにりっぱなので、跡地利用には随分苦労するでしょうね。
 これだけの施設が閉鎖されるとしたら本当に残念です。松江市の前向きな検討を祈るばかりです。

 基本は閉鎖ということですので、あまり詳しい紹介は今更ですが、中にはおしゃれな喫茶室(食事はなし、喫茶のみ)や各種グッズを売っているところもあります。さすがにティファニーの宝飾品類は三越などの提携した専門店でないと売ることはできないと見えて、ここでは販売されておりません。

 

DATA
島根県松江市西浜佐陀町330-1
連絡先:松江ウォーター・ヴィレッジ管理事務所 TEL0852-36-3030
HP :http://www.l-c-tiffany-garden-museum.co.jp/ (ティファニー庭園美術館の閉園のお知らせ)
    http://www.matsue-englishgarden.jp/ (庭園部分のみ再開のお知らせ)

松江イングリッシュガーデン、再開後の閉園時間等(上記HPより)
開園時間 :午前9時〜午後5時30分(4月〜9月)
        午前9時〜午後4時30分(10月〜3月)
入園料 :無料

     


訪問日:2006.12.26



このページのトップに戻る
Copyright 2009 バラの花とバラ園、イングリッシュガーデン All rights reserved.
マイホーム・家づくり応援隊 芝生の手入れとガーデニング バラと芝生とガーデニング